ならデザイン・カフェ

夢瓦

1日デザイン教室

近・デ・協

景観学校

総務・事業部

■デザイン研究・開発
   1)吉野プロジェクト
1.吉野ウッドプロダクト参加者/参画事業者
主要メンバー
 あかり工房吉野・植和紙工房・福西和紙本舗・(株)丸商店・中神木材・和田工芸・
 (株)トーア・吉野製材工業協同組合・吉野製箸工業協同組合
サポートメンバー
 宮坂家具工芸(株)・ハシモト産業(株)・畑野産業(株)・篠田商店・小柳パース (株)ワンバイワン
2.目的
吉野林業に育まれた良質の素材(吉野杉、吉野桧)と1300年の歴史を今に受け継ぐ吉 野手漉き和紙を主な素材として使用し、現代の新たな加工技術を加え、新たな素材を開 発し、現代の暮らしを演出するモノ作りを目指すと同時に地域全体の活性化と環境への 対応を図り次世代へ繋いで行く事を目標としている。
3. 経緯
・ 2004~2005年にジャパンブランド育成支援事業として開発をスタートした。「インフィル」「インテリア」に於ける商品開発を行い「吉野スタイル」として2006年に建築建材展に出展。
・ 2006~2007年に全国展開支援事業として吉野スタイルを継続して行くプロジェとして スタートし、「ECOMO」ブランドとして2007年東京ギフトショーに出展。 ・ 2007~2008年に地域資源活性化補助事業として「ECOMO」継続化プロジェクトとして推進し、2008年東京ギフトショーに出展。現在販売活動にシフトして展開中。今後も同様に順次自前の組織、自前の資金による運営を目指し、この活動が地域に根付く ことを願っている。
・ この事業の特質は地域だけの活動では無く他地域の技術力を組合せながら推進していることが商品創造の源になっている。このネットワークによる動きこそ最大の武器であることを認識し今後の商品開発や地域活性化の源にしたいと考えている。
4.奈良デザイン協会の役割
過去、ならものデザイン展を推進してきた中でより地域に密着したかたち「NARAWAVE」の開発に3年をかけて来た。各会員が地域や企業とを繋ぐ役割を果しながら緊密な信頼関係を築きつつある。奈良デザイン協会はフレキシブルに活動出来る唯一の組織である事を強く意識し、常にデザインの現場(地域)へ足を運び適確な判断をしなければならない。デザインは固定された場所で構想するものでは無く、徹底して「現場」で考え ることが不可欠である。デザイン協会の行動の基本的な要件であろうと思う。自由に、 フレキシビリティに満ちた集団で地域貢献を果すことが奈良デザイン協会の役割である。
5.成果
吉野に於けるこのプロジェクトで得た最大の成果は次ぎの世代が表面に現れだしたことでは無いかと思っている。ほぼ高齢者で占められていたメンバーも回を重ねるごとに世代が若返って来ていることであり、当初、横目で見ていた世代がやっと動きだし自分の考えで動きだしていることである。確実に世代がかわりつつあることを感じることができる。彼等の世代は又、新しいネットワークを築いて行く。この動きこそ継続して事業が推進するためのエンジンとなるべきものである。
奈良デザイン協会 北井 勲
写真は左から
・600年の歴史を持つ神酒口/薄く削り組む
・先端の技術を使う桧と革の織物/薄く削る、織る 純粋に奈良から発生した神酒口は炎と水を表現された精神性の高いこととこの造形美は日本の独自性のあるもので奈良のデザインのDNAと言えるものでは無いだろうか…。この精神性を引き継ぎ新たなもの創りを今、奈良から始めなければならない。
・上の技術を基に制作された鞄
・同じく灯り
6.今後の計画
ここにお見せしたものはほんの一部であり「ECOMO」の象徴的なものである。
今後この「ECOMO」のロゴに込められた日本のもの作りの新しい様式を、とりわけ 奈良の素材に視点を置ながらさらに新しい地域とのネットワークを駆使しながら未来 につなげる活動を推進して行く 考えである。

   2)奈良の観光をデザインする
1. 参加
  奈良デザイン協会(細田 茂、細田泰彦、田中功、村上正師、酒井雄二、中川佳英子、竹村沙佳映)・近畿デザイン協会協議会(京都、神戸、堺)・奈良街道まちづくり研究会
2.目的
 大和の低迷する観光を活性化デザインする。
3. 内容
・奈良の観光を考えるシンポジュウムの開催 
2004年9月25日 講師:参議院議員 荒井正吾氏(現奈良県知事)
2005年11月12日 基調講演:参議院議員 荒井正吾氏(現奈良県知事)
2007年4月30日「平城遷都1300年と楽しめる奈良をデザイン」藤原昭氏(奈良市長)ほか 分科会
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C:
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観光地の環境整備、奈良ブランドづくり
観光客誘致とアクセス
奈良の食とステイ
歴史遺産と観光
外から見た奈良
・「奈良きたまち」の観光デザイン提案
最近地域住民が町おこしと観光について活動を始めた「奈良きたまち」地域を選んだ。
  近鉄奈良駅の北側に位置するこの地域は江戸時代までむしろ「ならまち」の中心地域で大仏さんや、商業地、旅籠、奈良晒しなどで栄えたが近年高齢化が進んでいた。地元商店街の若手経営者、公務員などが自分の子供たちが誇りを持って住み続けられる町にと行動を起こし、「奈良街道まちづくり研究会」を発足、町おこしが始まった。冬の「二月堂お水取り竹送りお迎え行事」夏の「幻燈会」と地元に密着するかたちでイベントを運営してきた。
 この研究会とコラボレーションする形で、「きたまち」の観光を考えたのがNDAとしての「観光」への取り組み、提言であった。
  具体的には「多聞山城展望台と佐保川桜公園」「ならまち・きたまちループバス」を提言し、「佐保川桜公園」は地元自治会の要望もあり、奈良市の予算もついて、動き出すところまで来た。これらの活動の展示を2006年奈良女子大記念館で生活環境学部の現代GPとの共同企画で開催した。
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   3)奈良産品の墨のデザイン開発
1.墨/筆プロダクト参加者
主体=辻 政明(奈良デザイン協会)、(株)墨運堂
和文具愛好家、書道家、幼児/児童教育関係者、介護/リハビリ/看護士
画家、発達教育関係者、ニューメディア研究者、僧侶等が参加
2.目的
・日本古来の筆記用具、墨と筆を新たなコミュニケーションメディアと考え、従来の習字/書道の世界から日本人が持っている和の感性が表現出来る道具や仕掛けを構築して行きたい。
3.経緯
・奈良の墨のシェアーは90%(国内)で、和文具の発祥の地として墨/筆文化を継承し今後も発信して行かなければならない。奈良の墨生産会社は数社であるが、その中でも特に墨文化の指導的立場である(株)墨運堂のご協力を得て、新しい墨/筆文化を広めるべく活動を行なっている。現代人のライフスタイルや現代の社会システムに合った和文具を広めるためにも、新たな発想やアイデアで奈良発のコミュニケーション文化を発信しようとしている。
4.奈良デザイン協会の役割
・多彩な人脈と情報を結びつけ、モノ作りから販売ツール/宣伝/広告、またメディアを含めたデザイン施策の立案と実行に伴うサポートが高次元で実現可能。
5.成果
・これまでに墨/筆を用いた新たな商品開発を(株)墨運堂と行なって来た。特に下記の商品は 墨にこだわり、墨の良さを手軽に生活に取り込んでいただきたいとの思いで開発したものである。
・絵墨:墨色には成分に由来する微妙な色がある。これまでの墨絵の世界では紙と墨の関わりでその繊細な色や風合いを表現してきた。しかし墨絵の表現の幅を広げるためにも墨の色幅を 広げるモノが必要になるとの発想で、本格有色墨を開発した。
・墨筆:一般的に筆ペンと称する商品の成分はインクである。そのため墨特有の黒と耐水/退色性が保てなかった。そのため本物の墨液タイプの筆ペンを開発した。一見簡単そうだが、墨の性能維持や簡便使用に対する技術(スクイーズ性や乾燥防止)の開発が必要であった。
そして業界初の本格墨液ペンの開発がなされた。

絵墨

墨筆
6.今後の計画
・近年、墨/筆を新たなコミュニケーションツールと位置づけ、タンジブル(直感的、触感的)メディアになりうる和文具開発に着手している。さらにその製品を使う新たなシーン提案や、 使う事で精神的、肉体的、また表現能力やコミュニケーション能力の発達過程を検証するための プロジェクトも立ち上がっている。もちろん製品化に向かってのデザイン開発も同時に進んでいる。
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   4)大和歴史的景観の感性調査
大和歴史的景観の感性調査研究
1. 調査研究者
責任者:横井紘一(奈良デザイン協会、信州大学特任教授)
奈良デザイン協会、奈良まちづくりセンター
2.目的
大和の歴史的環境における景観の悪化を感性工学の立場から調査を行い、提言する。
3. 経緯と成果
2003年・感性による景観評価―奈良町の視覚、聴覚、嗅覚、触覚の景観を通して
(日本感性工学会査読つき論文掲載、横井ほか)
2004年・奈良町五感ワークショップ開催と提言
(奈良デザイン協会、奈良まちづくりセンター共催)
2005年・景観に対する感性の研究 長野、奈良、東京の想起値比較
(日本感性工学会査読つき論文掲載、横井)
2008年・歴史的環境における沿道景観感性調査
(奈良デザイン協会主導、奈良まちづくりセンター、政策シンクタンクなら・みらい後援、
歴史的環境基金助成受託調査、調査後国土交通省、奈良県、奈良市に提言)
参考例:奈良公園と奈良市幹線道路景観
4.今後の計画
歴史的幹線沿道景観調査の後、大和にふさわしい景観色の制定や規制に関する提言を各関係機関と協働し発表する。