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■ 奈良の観光を考える
     奈良デザイン協会20周年 記念講演会 2004年9月25日


講師:参議院議員 荒井正吾氏
奈良新聞に掲載された2004年9月26日の記事より

●奈良デザイン協会(大西治雄会長)の創立ニ十周年で、「奈良 の観光を考える」記念講演会がニ十五日、奈良市三条本町の市男 女共同企画センター「あすなら」で開かれ、観光に携わる同協会 会員や行政関係者ら三十人余りが出席した。講師は旧運輸省で観 光部長を務めた荒井正吾参議院員(外務大臣政務官)。同氏は観 光政策に詳しく、林啓文奈良市経済部長も駆け付けた。この日の 講演で荒井氏は「見る観光から触る観光へ」など、今後の観光政 策を考えていく上で参考となる提言をいくつか示した。

景観壊す看板も指摘

 荒井氏は県内に三つの世界遺産を抱える奈良の優位性を指摘したうえで「(観 光商品として)どのように売るのか、世界遺産を持っていることも大切だが、それで大勢の観光客が来るこ とを自慢できるようにしたい」と述べ、夜にイベントを行うなど宿泊客誘致に伴う経済波及効果についても言及。
  「奈良は、何ら手をつけなくてもそのままでいいという意見も確かにある。だが時代の趨勢(すうせい) は無形文化財や伝統文化、美術館などについても観光産業ととらえ、展示方法なども一工夫している。 駅を降りたら当地をどう観光すればいいのか、どう歩いていけばいいか、 親切な情報発信も必要。奈良はその点について欠けているように思う」と問題点を挙げた。
  アイデアの一つとして、「見る観光から触る観光へ」と提起。例えば盲目の人が仏像の形を実体験できるよ うに、レプリカを製作し、自由に触ってもらう方法なども有効では、と紹介。
  また街並み景観についても、国道沿いの看板が美観を台無しにしていると指摘。他の観光地との比較で 「街並みを守るにはそのための意欲と保存のセンスが大切。住宅にしても単体デザインではなく、地域全体で デザインするようにした方がいい」と苦言も呈した。  景観法案や屋外広告規制、緑化地域創設を含む景観緑三法にもふれ、「まさに奈良のためにつくられた ような法律。申請の動きにつなげたい」と運用に前向きの姿勢を示した。
  会場からは、リニヤ新幹線誘致を含む交通アクセスの問題など意見、質問も出て、荒井氏との間で活発な フリートークを展開した。