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■技術フォーラム 2003年6月24日

主催: 奈良県工業技術センター イベントホール
テーマ: 新商品開発とデザイン
講師: 奈良デザイン協会 浦芳史 辻政明


●県工業技術センター「技術フォーラム」の講演を終えて 記:浦芳史

  今年の7月より県工業技術センター内に企業向けにNDA会員による「デザイン無料相談 会」が開設されました。このコーナーはNDA会員の杉山氏が技術センターにかねがね県の 産業活性化のために企業側にデザイナー活用の知識と機会を持ってもらう接点を作る狙い で開設の働きかけをしていたものが技術センターの理解で実現したものです。
  この相談会をスタートさせるのに先立ち杉山氏が技術センターに企業向けの説明会を持 ちたいとの申し入れをしたところ、技術センター側から単に説明会に終わらず「プロダク トデザインをテーマにした講演会」をして欲しいと逆に要請されたのを、この春のNDAの 理事会で諮った結果私と辻政明氏の二人で講演することになりました。
  講演会は「デザイン無料相談会」の7月スタートに合わせ、6月24日に工業技術セン ターのイベントホールで「平成15年度第2回技術フォーラム」としてセッテイングし開催 されました。メインタイトルを「新商品開発とデザイン」とし、1部2部に分けて二人で 2時間の講演時間を1時間づつ受け持つ形で行われました。第1部は私が受け持ち(1)プロ ダクトデザインの歴史 (2)新商品にとってのデザインの重要性 (3)商品デザイン開発の重 視点 (4)消費とデザイントレンド (5)標準デザイン開発プロセス等について講演しました。
  第2部は辻政明氏が受け持ち既に商品化され市場に出回り始めている某メーカーの新瞬 間接着剤の容器のデザイン開発の事例を (1)クライアントのデザイン与条件の分析、市 場・ユーザー調査から始まって (2)デザインコンセプト立案から一連のデザインワーキン グプロセスを経て製品化デザインの決定 (3)製品化デザイン図面・デザイン仕様書作成後  (4)ワーキングサンプルで指定デザインの詳細チエック (5)カラーリング、グラフィックデ ザインの指定 (6)ブリスターパックとパッケージデザイン (7)販売促進用のリーフレット 作りに至るまでフルデザイン開発プロセスの事例紹介の講演をしました。 二人とも液晶プロジエクターをフル活用してパワーポイントで作ったスライドショーに よる講演をしたことは限られた時間で盛り沢山の話をするのにはある程度効果的だったの ではと思っております。
  聴講には奈良県工業会の会員企業と工業技術センターのデザイン研究会会員企業を中心 に大阪市からも何社かの企業の方が来られたようで、聴講者の数を当初技術センターの担 当スタッフの方の読みで、これまでの技術フォーラムの平均的なの数と同等の30名ぐら いと踏んでいたのですが、日に日に申込者が増え当日には当初予想の倍近い67名の聴講 者が来られ、大変な盛況振りに感謝しております。  冒頭でも書きましたように今回のこの「デザインフォーラム」の開催と「デザイン無料 相談会」の開設は県工業技術センターがデザイン振興事業のうち企業の新商品におけるデ ザイン開発の重要性を啓発する部分で少なからず役に立つのではとの理解を示して頂いた 現われと感謝しております。これを契機に工業技術センターには奈良県の産業活性・再生 のために企業側のデザイナー活用の意識付けと促進を推し進める事業の取組み強化をお願 いするとともにNDAもデザインビジネスチャンスを広げる意味においても該事業への協 力を積極的に進めて参りたいと思います。

●第2回技術フォーラム「新商品開発とデザイン」開催について
記:奈良県工業技術センター 企画・交流支援チーム 技師 西村和敏


  6月24日(火)、工業技術センターで平成15年度第2回技術フォーラムを開催しました。
  この「技術フォーラム」は、工業技術センターが企業経営者や技術者を対象に年10回開催 しているもので、テーマは専門技術分野・企業経営・環境問題など多岐に渡っております。 今回のフォーラムでは「新商品開発とデザイン」と題して、奈良デザイン協会の浦芳史先生と 辻政明先生の両名をお招き致しました。「デザイン」をテーマとしたフォーラムは久しぶりでしたが、 今回は67人もの方々に参加して頂きました。奈良県内の企業の方だけではなく、 遠くは大阪府や兵庫県からわざわざお越し頂いた方もおられました。
  まず最初に、浦先生が年表を使いながらプロダクトデザインの歴史についてご説明頂いたあと、 デザインの重要性や開発プロセスを体系的にご説明頂きました。次に、辻先生が瞬間接着剤の容器の デザインに関して実体験を通じてご紹介頂きました。今回は「デザイン」がテーマであったため かもしれませんが、浦先生も辻先生も写真を多く使ってパワーポイントのファイルを上手く活用され、 そのわかりやすい内容と美しいプレゼンテーションには大変な感銘を受けました。その内容のすばらしさ ゆえに、参加者からはもっと体験を交えたお話を聴きたかったという声も多く聞かれました。 このあとの意見交換の場では、熱心に参加者が質問をする姿が見受けられ、予定の終了時間も関係なく 様々な質問・意見が飛び交いました。最後に奈良デザイン協会の紹介と工業技術センターの 「デザイン研究会」の紹介があり、大盛況のまま閉会しました。
  工業技術センターでは、上述のように様々なテーマでフォーラムを開催しておりますので、 ぜひとも一度ご参加頂きますことを願っております。最後に、今回ご講話頂いた浦先生と辻先生、 また今回いろいろとお世話頂いた(有)サン・デザイン・プロダクツの杉山さんにこの場を借りまして 深くお礼を申し上げます。