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■NDAデザインフォーラム2002 社会環境変化と車デザイン/なら工藝館 2002年5月26日

主催: 奈良デザイン協会
共催: 奈良市
講師: 池田豊隆 (財)国際デザイン交流協会
プロダクトデザインの分野で時代の先端を見据え新しい造形を提案していますカーデザインの舞台裏と、自動車を取り巻く環境問題がいかにデザインに反映されているかをトヨタ自動車に在籍され上級スペシャリティーカー、モーターショー向け先行車を担当され色々な角度から解説。
(フォーラム内容の一部を掲載しています。)

●自動車産業
最初に地球規模全体の産業を南半球を上にした世界地図をOHPで投影して説明が始まる。 デザインと生活を取り巻く社会環境変化の分析、欧州での自動車の歴史が110余年、日本の 自動車産業が始まって60余年がたちました。完成車輸出が量的に拡大すると、自動車は相手国の文化圏を 犯す「大きさ」をもっています。自動車は大型耐久大衆消費財です。 自動車は総合組み立て産業であります。2万点から3万点の部品を集めて1つの自動車にインテグレードする 産業です。自動車産業を支える柱は「マーケット」と「技術革新」の2つです。
●環境問題への対応
人々の生活をもっと豊かにする技術を先端技術の研究開発テーマに環境問題があります。 CO2の排出量の削減。トヨタでは「環境を守る。ヒトを守る。排出がスを削減する。 そしてかけがえのない生命を守る。環境と安全。」ECOプロジェクトと称した諸活動が推進されています。 ハイブリッドを採用した車「PRIUS」の開発。このシステムにより燃料消費率を2倍にして、排ガス削減 省エネルギー、低公害をはかる。 これに対し、NEV(Nagative Emission Vehicle) 、走れば空気がきれいになる領域で、 水素を燃料に使ったエネルギー効率が高い車の開発が進んでいます。生成物は水蒸気で、 きわめてクリーンな無公害車で最近のモーターショーに展示しています。この移動する発電機は、 21世紀の循環社会における環境革命の旗手になるでしょう。その他、部品のリサイクル課題についても 長寿命化、再活用、再利用の視点で取り組む必用があります。例えば販売店で回収したバンパーを塗装を 剥がさず、新車用バンパー材料にリサイクルする技術が実用化されています。組立性や分解を考えたモジュール化が重要です。次にITSです。道路交通は、日常的に発生する渋滞、交通事故等さまざまな 解決すべき課題を含んでいます。この状況を解決するためにITS(Intelligent Transportation Systems) という次世代の道路交通システム研究が進められています。 目的は渋滞低減、安全性向上、交通事故低減、環境保護と保全です。
●デザイン開発の体制
世界での自動車開発競争は新しい環境技術への取り組みもからんで現代もっとも厳しく、この中で 優位性をたもっていくには独創的な技術やデザインが鍵になります。デザイン部門の役割も社会、 人文科学を含めた総合的な技術“SCIENCE”と芸術“ART”の融合、具現化する高度な匠“SKILL”が 要求されてきます。
●デザイン開発のプロセス
デザインプロセスは大きく、的を捜す段階、お客に対してどんな製品を提供することが喜んでいただけるかを模索する段階と、的を射る段階、使用性・美的感覚を踏まえて、お客さまの心を射止める具体的製品として、どう仕上げるかの2段階に分けられます。